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bosyu cafeというコミュニティのdesignチャンネルで「デザインのインプットってどんなことをしていますか?」というしつもんがありました。
自分はデザイナーになって……19歳で専門学校在学中からバイトでデザインの仕事を始めていたのでかれこれそろそろ20年くらい経ちそうなところにいるんですが、当時から意識してやってることってなんだったかなぁ?と思ったので、いい機会だと思い、記事にまとめてみることにしてみました。
インプット方法
メディア
特定のメディアを定期的にフォローしたりということはあまりないように思います。
強いて言えば、Twitterで流れてきた情報の中で、気になった記事を読み込むくらいでしょうか。
あとはその時々で欲しい情報があったらGoogle検索して探しに行って、気になったものを読んでいます。
Tipsとかハックっぽい記事は大体コリスさんで、UXに関する記事はUX MILKさんが多い印象です。
Web上で集めた情報は基本的にGoogle keepにリンクを保存するようにしておいて、あとで使っているメモアプリにメモしていたりします。
本
Web上のメディアを読むより、本を読むことのほうが多いように思います。 amazonでおすすめされた本で、レビューを見て良さそうと思ったものを読むこともあれば、友人や、Twitterのフォロワさんにおすすめされた本を読むこともあります。 以下に、自分が読んできたものの中で「これはデザイナーが読んでもいいけど、非デザイン職の人が読んでも良いインプットになりそうというものをまとめてみました。
非デザイナーの人がデザインの情報をインプットするのにおすすめの本
- 誰のためのデザイン? 増補・改訂版 ―認知科学者のデザイン原論 | D. A. ノーマン, 岡本明, 安村通晃, 伊賀聡一郎, 野島久雄 |本 | 通販 | Amazon
- 言わずと知れたのD.ノーマン大先生によるデザインとは…みたいな原則的内容が書かれている本です。グラフィックデザインよりプロダクトデザインに関係する人が読むとユーザーとの向き合い方だったり、プロダクトとの向き合い方などの参考になるのではないでしょうか?改訂版には「エモーショナル・デザイン」にかかれている内容もフィーチャーされている章があるので、エモーショナル・デザイン未読の方にもおすすめかも知れません。 amzn.to
- センスは知識からはじまる | 水野 学 |本 | 通販 | Amazon
- グラフィックデザイナーのための本3「Webと著作権」|NEWS|公益社団法人 日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)
- デザインとは切っても来れない、著作権に関する話題、実際の裁判例、セミナーでの質問に対する回答がまとめられた一冊です。著作権に関しては、法務に詳しい方であればなんとなくわかると思いますが、「これが正解」っていうことのほうが少なく、実際は裁判官によってかなり判決内容が変わることのほうが多い印象があります。素材となる画像の扱いや、ロゴの類似した場合の対処法など、参考になるような話がかなり詰まっているので、本職デザイナーの方にも一度は目を通してほしいなぁと思える興味深い内容です。 www.jagda.or.jp
- イノベーション・スキルセット~世界が求めるBTC型人材とその手引き | 田川 欣哉 |本 | 通販 | Amazon
- 田川欣哉さんのBTC人材について書かれた本です。結構話題になっていた本だったなぁという印象があるので読んだことあるっていう人も多いんじゃないかな。個人的な感想としては、「非デザイン人材が、デザインに関わっていくためにはどんなことをしていくのがいいのか」といった話がわかりやすくまとめられています。一方ですでにデザインの仕事をしていてT(Technology)やB(Buissiness)に仕事の幅を広げるためには…という情報はあまりなかったように思います。早い話が、私の求めている情報はなかった…ということになってしまうんですがwそれでもなかなか参考になる話は多いので非デザインな人にはおすすめです。 amzn.to
- デザイン入門教室[特別講義] 確かな力を身に付けられる ~学び、考え、作る授業~ (Design&IDEA) | 坂本 伸二 |本 | 通販 | Amazon(前はノンデザイナーズ・デザインブックだったけど、こっちは事例が日本語なのでわかりやすそう)
- 多分わりと最近出た本だと思います。実は自分も試し読みしたていどでガッツリ中を確認出来ていないほんではありますが、要するにノンデザイナーズ・デザインブックの日本語版という感じです。ノンデザイナーズ・デザインブックは原著が英語だということもあり、事例で出ている素材がすべて英語ベースもものだったりするのですが、こちらは日本人の著者さんが日本のデザインに合わせて書かれているないようなので、日本人のグラフィックデザイン初学者にはこっちのほうが日本語の安心感があるんじゃないかなぁと思います。日本語と英語(アルファベット)では、文字のあしらい一つとっても全然ちがうので。 amzn.to
- COMIC ZIN 通信販売/商品詳細 GRAPHIC DESIGN METHOD
- 「花々素材集」や「きらきら素材集」などで有名な井上のきあさん執筆されているデザイン同人誌。その名の通りデザインのメソッドをわかりやすく解説している本です。大きさも文庫本くらいの小さな本なので、かばんに忍ばせておいて通勤時間の読み物としてもおすすめ。一般流通している本ではありませんので、在庫があるうちに買ったほうが良い。同人誌というものはそういうものだ、次なんてない(マジで)。 shop.comiczin.jp
他にやっていること
これは学生の頃からよくやっていることなんですが、電車の中吊りをひたすら眺めていたりすることがあります。理由はたくさんあるんですが、
- 文字組み、レイアウトの参考になる
- 中吊りという限られら紙面での情報の扱い方の参考になる。
- ファッション系だと流行の色使いが見えてきたりする
- 広告だとターゲット層が千差万別に掲載されているので「この広告は多分ターゲットがあのへんなのかなぁ」という分析の練習にもなる。
- どんなフォントをどんなバランスで使うと効果的なのかという参考になったりします
っていうことから、紙媒体から離れた今でも電車に載ったら、スマフォを眺めるのではなく中吊り広告を見るようにしています。
中吊り広告だけでなく、飲食店のメニュー表も良いデザイン教材になったりすることがあります。
写真の多さや、メニューの情報量は適切か、この情報量でユーザーはコンバージョン(ちゅうもんするか)などなど、見るところは沢山あります。こういうのやってて何に行きてくるのかというと、プレゼン資料作成で非常に参考になったりします。
最後に
デザイナーは絵がかけて当たり前…みたいな話、よく聞きます。
実際自分も絵を書くことからデザインの仕事をするようになったようなものなので、そこは否定しないですが、肯定もしないです。実際、デザイナーでも絵がかけないデザイナーって結構いたりするので……。
ただ、デザインをやるなら絵は描けたほうが良いに越したことはないと思ってはいます。
これには理由があって、デザイナーは絵がかけるっていうのは、おそらく専門学校や、それに準ずる教育を受けていると必ずデッサンというものをやることになると思います。
このデッサンっていうのが中々誤解を生んでいるような気がしているんですが、そもそもデッサンとは「書く対象を正確に見ることを訓練するため」のものという側面があったりします。
それが結果的に絵がうまくなるっていうのはそのとおりなんですが、それより大事なことは「物の本質をちゃんと捉えてみることが出来ているか」っていうところが評価ポイントになってきます。
ちゃんと捉えられていれば「どの面にこれくらい光があたっていて、ここにはちゃんと影が落ちている。地面に近いところの面は影が落ちていると思われがちだけど実際は床の照り返しがあるから、白に近い」っていうことを捉えられているので、結果的に「見る力がついている」という評価につながるので、上手い下手、よりもちゃんと見れているのかが重要になってきます。
まとめると、「絵は描けなくても問題ないけど、練習したら物事の捉え方が訓練できるようになるからおすすめ」って感じです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
めっちゃ眠いので、誤字脱字見つけたらあとでそっと修正しておきます。
もしよかったらWhishリスト公開してるので、投げ銭代わりに恵んでくれると嬉しいです。(乞食) https://www.amazon.jp/hz/wishlist/ls/13O31HDXAKPCA